品質保証課 銅箔検査係 S.K

INTERVIEW.2

支えられている実感が
成長を後押ししてくれる。

品質保証課 銅箔検査係

S.K

2024年入社

PROFILE

埼玉県出身。自宅から近いことが入社の動機となったように、現在も実家から約20分の自転車通勤を続けている。基本的にインドア派で、休日は外出せず、飼っている猫と一緒に過ごすことが多い。猫のしぐさを眺めながら“何もしない時間”を味わっており、このひとときが自分ならではのリフレッシュタイムとなっている。

仕事の流れ(検査項目:引き剥がし強さ)

STEP1 プレス
プレス
マイクロシンと呼ばれる、とても薄い銅箔を必要なサイズに切り出し、真空プレス機で熱と圧力を加え、基材と圧着させる。
STEP2 メッキ
メッキ
銅箔に銅の電気メッキを行い、厚みを加える。
STEP3 回路作成
回路作成
ラミネート、露光、現像、エッチングを行い、回路を作製する。
STEP4 測 定
測 定
基材から作製した銅の回路を引き剥がし、どのくらいの強度でくっついているか銅の密着性を測定する。

STORY

品質保証課 銅箔検査係 S.K
意外と身近な存在でした

就職活動に際して重視していたのは、働く環境でした。長く勤める上で、この点は最も大切なことだと考えたのです。その点で当社は自分の家から近いために通勤の負担が軽いこと、職場の風通しがよくてベテランの先輩方とも気軽にコミュニケーションできる点に魅力を感じました。
就職活動をするまで、当社のことはまったく知りませんでした。しかし、ホームページや説明会などを通じて、スマートフォンなどに不可欠の銅箔を製造していることを知り、意外と身近な企業であることに驚きました。同時に自分の暮らしている街の近くにそんな企業があることを誇らしく感じました。初めて銅箔に触らせてもらったとき、想像を超える薄さにびっくりしたことをよく覚えています。

銅箔
先輩に見守られながら

入社するまで銅箔の存在そのものを知らなかったので、入社直後の研修で基礎から教えてもらったことはとてもありがたかったです。研修の期間は1カ月ほどです。銅箔とは何か、どんな工程でつくられているのか、会社の組織と仕組みは、といった基本的なことから教えてもらいました。
その後、現在の品質保証課銅箔検査係として先輩の指導のもとで検査業務を担当。約2カ月後には1人で業務を任されるようになりました。とはいえ、先輩は常に私の近くで見守ってくれており、何かわからないことがあって質問すればすぐに教えてくれます。当初は緊張していましたが、すぐに職場の雰囲気に溶け込むことができました。年齢や経験による壁を感じたことはなく、気兼ねなく質問できる雰囲気はとても心地よいものです。

品質保証課 銅箔検査係 S.K
“最後の砦”としての緊張感のもと

品質保証課銅箔検査係では、部署の名前の通り、製品である銅箔をお客様へ出荷する際の検査を担当しています。万が一にも不良品がお客様のもとに届いたら大変ですので、異常を見逃すことがあってはなりません。我々が“最後の砦”として検査を担っているわけです。新人の私は微細な回路が正常に作れるかを確認する検査を担当。当社の製造品質の高さを裏づけるように、異常が発見されることは極めてまれです。もし異常が見つかったら上司に報告しなくてはなりませんが、私にはまだその経験がありません。だからといって気を緩めることはなく、絶対に異常を見逃すことのないよう、常に緊張感を忘れずに取り組んでいます。
スマートフォンなどのデジタルデバイスに当社の銅箔が搭載されているということは、もし異常があったら機器が正常に作動しないことにつながりかねません。今後経験を積むことで幅広い検査に携われるようになると、各種デジタルデバイスの安全性や正確性を裏方として支えている、そんなやりがいが感じられるようになるでしょう。今はそのための基礎を身につけているところです。

品質保証課 銅箔検査係 S.K
胸ポケットのメモ帳が宝物

現在の私が大切にしているのは、検査の正確性を保ちつつ、作業速度を上げていくことです。そのために丁寧な作業を心がけながら、効率よく進めていけるように工夫を重ねています。また、先輩からのアドバイスや、質問に対していただいた回答などは、常に胸ポケットに忍ばせているメモに記録するようにしています。検査の仕事は幅広く、かつ、先輩が長年の経験を通じて磨いてきた様々な技術によって支えられています。先輩のアドバイスの一言一句がそうした積み重ねによって生まれたものです。それらが記録されたメモ帳は、私にとって大切な財産です。
いずれ私も部下を指導し、技術を伝えていく立場になるでしょう。そのとき、このメモはかけがえのないものになるはずです。私自身の成長につながると同時に、銅箔検査係の技術を継承していく上で、不可欠なメモになると考えています。

品質保証課 銅箔検査係 S.K
休みが多く、プライベートも充実

銅箔検査係は交替勤務となっています。昼の勤務は8時から20時まで、夜の勤務は20時から翌朝の8時までの12時間勤務です。また、年間を通じて3日間の出勤、3日間のお休みの「3勤3休」を繰り返します。3日間続けて休みが取れることは大変に魅力的で、この勤務体系も入社の決め手となりました。さらに有給休暇をうまく組み合わせれば、続けて9日間のお休みも可能です。先輩方も積極的に有休を取得しており、若手も気兼ねせずに取得できる雰囲気です。
もっとも入社前は、12時間勤務に対する不安がなかったわけではありません。特に夜勤は初めてのことでした。しかし、働き始めて2カ月もすると自然にこのペースに慣れ、無理なく働けるようになりました。入社をお考えの皆さんもこの点について不安をお持ちかもしれませんが、思っている以上にすぐに慣れると、経験者としてお伝えしたいと思います。何よりも休みが多く、プライベートの時間をたっぷり確保できることは大きな魅力です。

SCHEDULE1日のスケジュール

8:00
始業、検査

銅箔のサンプルを取りに行き、切り出しを行う。

10:00
デスクワーク

メールの対応などをしながら、次の作業の準備。

13:00
お昼休憩

忙しい日は休憩時間も少し後ろ倒しにする。

13:50
検査

微細な回路を作る作業を行う。

17:00
休憩

少し早めに休憩を取って、休憩室でリラックス。

17:50
検査

引き続き検査作業。メールチェックも並行。

20:00
終業

片付けをして、夜勤の仲間に引き継ぎを行う。